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2010/12/08

[Bass] KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた
KSD(Ken Smith Design) BR645

以前から気になってきたKen Smith Design(ケン・スミス・デザイン)のジャズベースを試奏してきました。

Ken Smithといえばハイエンドベースでは有名ですが、今回のKen Smith Design(以下:KSD)はそのKen Smithが厳選した木材を使い、Ken Smithの国内代理店をしてらっしゃるSleek Eliteさん監修のもと日本人向けに製造されたベースのブランドです。

今回演奏したKSDの感想を簡単に述べると、しっかりしたジャズベなんだけど従来のものとはちょっと違い、色んな表情をちらつかせる不思議なベースでした。

まず特徴的なのがボディに使用されている木材で、アルダーをアッシュで挟んであるらしいです。簡単に説明すると、アルダーとアッシュはベースのボディに使用される代表的な木材ではあるんですが、今回のようにこの二つを合わせることは非常に稀だと思います。同じ木材でもそれぞれ音質に特性があるので、一般的には使い分けることが多いです。まるで北京ダックを鴨のローストで包んだみたいだなぁなんて心の中で思いました。

塗装がされてあるので、それぞれの材がどれほどの厚みでラミネートされているのかはわかりませんでしたが、音を聞いた限り、基本はアルダーボディの音色が強いように感じました。アルダー特有のハリのある中域に、アッシュの太い低域と抜ける広域を少し加味したという印象を受けました。多弦ベースの割にはとても軽かったです。

そしてネックにはKen Smithお墨付きのメイプルとマッカーサーエボニーの指板。ピックアップは私のMoon5弦にも装着しているNordstrand。そして今回私が気になっていたのが、同じくNordstrandのプリアンプです。プリアンプは元気のある感じで、ピックアップのレイアウトが70年代タイプだったのも相まって指弾きは勿論、スラップも中々心地良かったです。ただ24フレット仕様なので、スラップはちょっとやりにくかったです。

セッティング次第では60年代と70年代のサウンドを使い分けることのできる非常に器用なベースなんですが、個人的に少しLow-Bの鳴りに少し物足りなさを感じました。これはあくまでも私個人の好みの問題なのですが、もう少しアッシュの太い低域特性を出した方が私は好みでした。といっても現段階での鳴りですから、これから弾いていくにつれ楽器本体が鳴り出し、そういった問題も十分に改善される見込みはあると思います。

様々な音色を自在に使い分けるといったことを可能にしたKSD、不思議ながらもKen Smithの名に恥じない見事な一品でした。

<サイト内リンク>
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その2
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その3
KSD(Ken Smith Design)を試奏してきた その4
「KSD(Ken Smith Design)」のピックアップに交換した

<関連リンク>
Sleek Elite内「Ken Smith Desgin」紹介ページ
MIKIGAKKI.COM : KSD(Ken Smith Design) BR645(OW)

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