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2011/01/30

[Bass] G-CLUB渋谷(黒澤楽器店)で“Marleaux(マーロウ)”と“Ritter(リッター)”のベースを試奏してきた
先日、所用ありまして数日間上京をしていましたが、その際に個人的にどうしても立ち寄りたい所がありました。楽器屋さんです。理由は、そこのお店にしかないとても貴重なベースに触ってみたかったためです。

そして今回お邪魔したお店は、渋谷にあるG-CLUB渋谷(黒澤楽器店)です。109の横の坂を上がってしばらく歩いた先にすぐありました。お店に入り、ベース専門フロアである4Fに直行しました。

G-CLUB渋谷(黒澤楽器店)4F ハイエンドコーナー

フロアをうろうろと眺めていたらやはり目に留まったのはハイエンドベースが並べられている一角で、お目当てのベースがあるコーナーでもありました。そしてじーっと眺めている私に、優しい口調で声をかけて下さる人がいました。黒澤楽器店さんで主にベースの輸入と販売を担当されてらっしゃる千葉俊之さんです。

実は今回のベース試奏は同じく渋谷にあるイケベ楽器がメインの予定で、黒澤楽器店には時間があれば立ち寄ってみようかなという程度の心積もりだったのですが、わざわざTwitterでお声をかけて下さったこともあり、イケベ楽器より先に絶対に立ち寄ろうと思った次第です。こういう一言ってやっぱり嬉しいですよね。

そして軽くご挨拶をさせてもらった後、本題のベース試奏をさせてもらいました。

Marleaux CONSAT Signature5(300 years old tree)

まずは“Marleaux(マーロウ)”というドイツのメーカーの“CONSAT Signature5”です。まず目を引くのがこのボディトップなんですが、千葉さんからお話を聞いてビックリ。なんと300年もののバスウッドらしいです。

Marleaux CONSAT Signature5(300 years old tree)

他に使用されている木材も素晴らしいもので、実際に弾いてみた感想としては、落ち着いたロー、ハリのあるミドルに程良くコリッとした高音が混じり、とても心地良い音でした。あとアクティブサーキットがとても特徴的で、ロー、ミドル、ハイ、各バンドの設定をそれぞれ記憶できるようになっていて、お気に入りの状態を瞬時に再現できるという優れものでした。

そしてもう1本試奏させてもらったのがこれです。

Ritter 2011NAMM Roya5

一瞬見ただけでも忘れることができないような独特のデザイン。ただならぬ風格を持つこのベース、こちらもドイツの“Ritter(リッター)”というメーカーのもので、世界最大の楽器ショー“NAMM”で公開されたモデルです。このベースのボディ部分なんですが、3分の1はフレイム・メイプルという、高級品ではあるもののギターやベースではよく使用される木材でそれほど珍しくもないんですが、問題は残り3分の2部分に使用されている木材の内容を聞いてビックリしました。

Ritter 2011NAMM Roya5

BOGOAKというオーク材らしいのですが、なんと9500年前の木だそうです

詳しくお話をお聞きすると、なんでもドイツのとある地方で9500年前に異常気象による突発的な水位上昇があったようで、それが原因で水没してしまい、そのまま長い年月を経た木が数年前に発見され、それを今回ベースのボディに使用したらしいです。

実際に弾いた感想は、まずBOGOAKそのものの鳴りが木だと思えないくらい固く詰まった鳴り方をしていて、実際に触れた感触も木というよりは樹脂っぽい感じでした。しかし出音は決して固いだけではなく、太く逞しい野性味ある男らしい音なんですが、35インチスケールというのもあってか、ローBの輪郭もしっかりしていて決してぼやけた感じではなく、見た目の奇抜さとは裏腹にとても実践的な音で、色んな表情を伺わせる音色でした。

今回試走させていただいたのはこの2本だったんですが、千葉さん曰く「現在の時点(2011/01/28)では、ウチに置いてあるベースの中ではツートップです。」と軽やかな笑顔で、しかしながら力強く仰っておられました。

G-CLUB渋谷(黒澤楽器店)4F ヴィンテージコーナー

ハイエンドベース以外にもいわゆるヴィンテージものの品揃えも充実していました。私は正直ヴィンテージものについてはあまり興味がないので疎いのですが、ヴィンテージについて千葉さんから興味深いお話を聞くことができました。

「本当に良いヴィンテージって、『枯れた音』はしないんですよ。」

聞くところによると、本当に状態の良いヴィンテージは、今フェンダーが出している、昔ながらの製法を忠実に守り一切の妥協をせず製造した最上位モデルと同じような鳴り方をするらしく、枯れた音という表現からは程遠いパンチのある音で鳴るそうです。本当のヴィンテージは、そういった作られた当初の元気な出音を保ちつつ、それに骨董的価値が付加したものだと仰っておられたのがとても印象的でした。

短い時間でしたが貴重な時間を過ごすことができて本当に幸せでした。また上京した際に時間があれば立ち寄ってみたいです。貴重なお話を聞かせてくれました千葉さん、本当にありがとうございました!

<関連リンク>
Marleaux CONSAT Signature5(300 years old tree)
Ritter 2011NAMM Roya5

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