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2011/11/20

[Bass] DingwallのZ3を試奏してきた
Dingwall - Z3 5st

当初の予定では年末ぐらいに入荷する予定だったベースが早めに入荷したとの連絡を受け、ちょうどタイミング良く出かける用事があったので早速試奏してきました。DingwallのZ3の5弦です。Dingwallのベースは個人的に今最も気になっていて、少し前に出張がてら何本か試奏してきたのですが、とうとう大阪にもZ3が上陸しました。このZ3の詳しいスペックは以下の通りです。

Body : 1pc Spalted Maple Top / Dual Density Swamp Ash Back / 約4,2kg
Pickups : Dingwall Super-Fatty
Preamp : Glockenklang
Neck : 5pc Maple / Speed Inlay
Fingerboard : Wenge
Hardware : Dingwall Original w/ Hipshot ultlalight tuner
Bridge : DIngwall Original 19mm
Finish : Green Teal Diagonal Burst
Other : Mini SW ×3 Each Pickups series,parallel switch

Position 1 : Bridge (Rear) Pickup
Position 2 : Bridge & Middle Pickup
Position 3 : Bridge & Neck Pickup
Position 4 : Neck (Front) Pickup

三木楽器より引用


上記スペックに書いていますが、今回のZ3のミニスイッチは3つあり、それぞれが各ピックアップの配列(シリーズかパラレル)を切り替えられるようになっているんですが、従来はこのセンターのスイッチはプリアンプのミドル周波数を切り替えるためのものとなっていたのを、Sleek Eliteの広瀬さんのアドバイスにより変更されたようです。

そして実際に弾いてみた感想ですが、以前試奏した時と変わらず、やはり良い音でした。以前試奏させていただいたZ3のボディ材はスワンプアッシュとアルダーのハイブリッド構成だったため、結構アルダー色の強い音色だったんですが、今回はスワンプアッシュのみの構成だったので低音が太くて高音の抜けが良いパンチのある音でさらに私好みでした。3つ配置されたピックアップ、そして全てのフェイズが切り替え可能ということでジャズベ、プレベ、スティングレイと一本で様々なスタイルの音を出せるのはそうそうないと思います。

そしてDingwallの代名詞と言っても過言ではないFanned Fret Systemという、扇状にフレットを打つことで各弦のスケールを変え、各弦の張力を適切なものにするという画期的なシステムのおかげで低音弦から高音弦のトーンバランスが向上しており、特に37インチスケールを誇るローB弦の音の輪郭はこれでしか味わえません。

演奏性という面に焦点を合わせると、フレットはバンジョー用というかなり小さいものですがスラップしても心地良く、フレットの存在をあまり感じさせない滑らかな演奏性は素晴らしいです。ネックもかなり細めで薄くなっており、5弦でもネックを楽々握ることができるほどでしたが、400kgの負荷もものともしないほどの剛性を誇るから驚きです。そして何と言っても軽い。4kgちょっとしかないので、ライブで立ったまま長時間演奏するのにもとても楽そうです。

見た目も言うまでもなく素晴らしく、スポルテッドメイプルをトップに帯状のグラデーションが施されており、ハイエンドコーナーに陳列されていても一際存在感のあるそのルックスはため息が出そうになるほどでした。

あえて難点を述べるとすれば、前回も書きましたが音を出している途中でピックアップセレクタをいじるとパチッというショートした時のようなノイズが結構大きく出てしまうこととハイポジションでのコード演奏に少し難があること。そしてある程度考慮はされているものの、その超ロングスケールのため小柄な人にはローポジションの演奏には少し工夫が必要かも知れません。張ることが可能な弦も選択肢が狭くなります。そして個人的に気になる所は、現状PLEKがFanned Fret Systemに対応していない事です。これについては今後対応できるようになってくれる事を祈るばかりです。

見た目、演奏性、音、全てにおいて高い次元で構成されているDingwallのZ3。是非お試しくださいませ。

<サイト内リンク>
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<関連リンク>
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