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2005/11/29

「MATP 特別講座 大阪イベント」個人的レポート
えーどうもこんにちは。先日、3日がかりでカレーを作っていたOtomaniaです。

さて、この前の日曜日に「MATP 特別講座 大阪イベント」が開催され、そこで司会進行をさせて頂いたんですが、その際に色々と面白い事があったので、ここで少しばかしレポートを交えてお話させていただこうと思います。

あ、先に言っておきますが、あくまでも私個人的に面白かった事柄が中心ですので、ここに書いた内容が、参加されてた製作者様方や運営スタッフの皆様も、私同様に面白かったという感想をお持ちかどうかはわかりません。知ったこっちゃないです。

[ AM 9:00 ]

唐突に携帯電話から着信音が。朝方から誰だろうと思っていると、電話の声の主は、今回の主催でらっしゃるMUZOのFLASH50さんからでした。わざわざモーニングコールしてくれるなんて気が利いてるなあなんて思ってたら全くの見当違いで、東京の中央線で人身事故があったらしく、現地集合予定時間に間に合わなくなってしまったとの事。そしてその事を関西の製作者様方に連絡をして欲しいとの事でした。

この時点で、既に波乱の予感です。


[ AM 11:05 ]

ひとまず予定集合時間に現地入り。中では既にスタッフの方々がセッティングをしておられました。そしてこの時点で、私が良く知っている連中はまだ誰一人として来ていない事が発覚。私Otomania、知っている者同士という範囲内であれば、今回が初めての一番乗りでした。暫く控え室で寛いでいると、hotateさんが到着。しかしhotateさん、どうやら風邪を引いていたらしく、普段でもあまり健康そうでない顔色がさらに青白っぽかったです。

とりあえず知り合いが来たという事で少し気が楽になり、hotateさんと軽い打ち合わせを含めた談話をしていた際、どこからともなくデューク更家っぽい人が私たちへ近づいてきたんです。現地についてから暫くの間、今回のイベントの運営に関わってらっしゃるBroadstarさんロクナナさんとご挨拶を交わしていたので、運営関係者の方かなと思っていたら、

「どうも初めまして。私、"蛙男商会"こと"FROGMAN"です。(低い声)

この時、生まれて初めて声紋で人物を特定した瞬間でした。


[ AM 11:30 ]

暫くしてAKIRAさんnaeさんアンタイトルさんが到着。皆同じようにデューkFROGMANさんの声に感動。ただこの時点でもまだMUZOの皆さんは来ていなかったので、喫煙所で皆さんと談話する事に。

一服しつつFROGMANさんから色々とお話をさせて頂いていたんですが、FROGMANさんは島根にお住まいで、FROGMANさんのFLASHデビュー作品かつ代表作である「菅井君と家族石」シリーズにもネタにされていらっしゃるんですが、その地元のお話がとても面白くて、島根県と鳥取県の知事は仲が悪いとか、人口があまりなく、集客数なんかとても期待できないのに田んぼばっかりのところにとても不釣合いな、近代的な施設が建っているとか、生まれも育ちも大阪という私にとってはある意味カルチャーショックなお話を次々とされてらっしゃいました。

我々が「一度島根に行ってみたいなぁ(笑」なんて言っているとFROGMANさん、「いつでも来て下さい。そういう場所案内するの好きなんですよ(笑」などと、間違っているかも知れない観光案内を買って出て下さいました。

本気で今度行きます。

そんな話をしていると、どこからともなく気弱そうな男性がやってきました。おや、どこかで見たことあるなぁと思っていたら、

「あ、どもこんにちは。タカヒロです。」

その場にいた全員の様子を漫画に例えると、頭上に"?"が出てきた状態と言えば良いんでしょうか。あたかも顔見知りのような面しやがってこいつは何様なんだと一瞬考えもしたんですが次の瞬間、

「あの・・・"モアイまわし"の"タカヒロウです・・・

タカヒロウさん、ごめんなさい。

「あの・・・Otomaniaさんとは以前、JAWACON2005の際に同じロッカー共有しましたよね・・・?

タカヒロウさん、本当にごめんなさい(汗


[ PM 0:10 ]

MUZOの皆さんがそろそろ到着するであろう時間なので、タカヒロウさんに心の中で平謝りしつつ控え室へ。すぐさまFLASH50さんがお見えになり、挨拶もそこそこにすぐさま本番の打ち合わせが始まりました。ここからはちょっと真面目に打ち合わせをしておりました。なんせ朝方のアクシデントがあって、打ち合わせ時間を大幅に短縮しなければいけないという緊急事態。昼食を摂る時間も期待できない状態だったんです。ですからできるだけ今は打ち合わせに集中して、手っ取り早く終わらせようと思っていたんです。この時、私は柄にも無く少しだけ真剣でした。

そして打ち合わせがひと段落着いたときにふと顔を見上げると、机の向こうには覇気の無い希薄な存在が。

PZBLOCK」の長田社長でした。

こちらの打ち合わせを邪魔しないよう配慮されていたんでしょう。社会人として人として、そういう気配りのできる所はとても尊敬に値する所で、本来当たり前の事ですけど、それさえもできない人をちょくちょく見かけます。私自身も行き届かぬ所を後になって気づいたりする事がたまにあります。ですからこういう配慮の心は、見習わなければならないと素直に思います。

けれどその存在感の希薄さはどうかと思います。


[ PM 0:45 ]

打ち合わせも終わり、本番までの間に少しでもお腹の中に何か入れておこうと思い、会場近くのコンビニへ。その際納豆巻きを購入したんですが、軽く一口入れると、尋常じゃない糸の引きっぷりに困惑。服を汚されては困るので、残りを一口で放り込みました。


[ PM 1:00 ]

いよいよ本番。待ち待った瞬間です。いつものように気楽に行こうと思っていたんですが、今回は若干違いました。そもそも会場がキャンパスの一室ということもあり、出だしの雰囲気が本当にセミナーみたいだったんです。お客さんの中には、FLASHに関して様々な技術を学ぶべく、ノートまで持ち出しておられる方をちらほらを見かけましたが、結果的には期待を裏切ることになるだろうなぁと思いながら、イベントを進めていっていました。

冒頭のイベント説明を終え、今回の主催者様方の挨拶および宣伝が始まりました。順番はBroadstarさんからMUZOさんという流れだったんですが、ここで面白かったのは、両者とも自社および自社が扱っているイベント等の紹介&説明をされてらっしゃったんですが、その紹介の仕方がぜんぜん違っていたんですよね。

Broadstarさんは終始淡々と丁寧にご説明されてたんですが、MUZO(PZBLOCK)さんの方は真逆で、マイクを握っていたのは長田社長だったんですが、「最近よく携帯電話のバッテリーが切れそうになる。」だとか、「(自分が)ちゃんとしてないと、社員にどやされる。」だとか、とてもだめだめ加減人間味溢れる口調でした。

しかしながら長田社長の話の際、本来なら私は黙って話し終わるのを待っているはずだったんですが、どうにもこうにも自制が利かず、結果的に長田社長のトークに横槍を入れる羽目に。弄り易そうな人を見ると、どうしても抑えが利かないんですよね。私って根っからのSなんでしょうか。

そういうしている内に、いよいよ本題の上映会の時間がやってきました。


[ 第1部 ]

上映会のトップバッターはAKIRAさん。作品は「もさもさんた」。本イベントで上映された作品は、この日のためにリメイクされた特別編でした。実はこの作品、本番前にAKIRAさん本人からリメイク部分を見せて頂いたんですが、実はこれ、我々関西の仲間内で少し企んでいた事への布石だったんです。

作品の内容なんですが、本編はそのままで、冒頭部分と最後の部分に改良を加えられていて、なんとそこには森野あるじさんの「つきのはしずく」の冒頭部分が。しかもそこで、あからさまにFlash8が欲しいというメッセージが。最後も同様に「つきのはしずく」のエンディングを用いてるという有様。森野あるじさんに了承を得ているところなんか抜け目ありません。

この日、ゲスト席にはMacromediaのプロダクトマネージャでいらっしゃる太田禎一さんがいらっしゃっていたんです。

つまりこういう事です。

折角Macromediaのお偉いさんがいらっしゃるんだから、ダメもとでFlash(Studio)8をせびって、それを今日のネタの主軸にしてやろうという事を企んでいたんです。そしてこの作戦は、イベント終了直前まで使い回しました。

次の作品はアンタイトルさんで「はやくも2005年をあきらめたヒト」でした。この作品もAKIRAさん同様、一部分をリメイクされてらっしゃいました。といっても、AKIRAさんの様な物欲むき出しの露骨な表現はありませんでしたが。相変わらずシニカルでいながら「お約束」を外さない、アンタイトルさんらしい作品でした。ご本人は一見、とても真面目そうな好青年でらっしゃるんですが、その見た目と作品のギャップがまた彼の持ち味だと私は思います。

続いてnaeさんの「ハクシャクノテンシ」。先ほどの色物ネタ作品とは打って変わって、今度は人形劇のような、心温まる作品。いつ見てもぐっとくる作品です。まあでもこの方もアンタイトルさん同様、見た目と作品とのギャップが(以下省略

そして第1部最後に上映されたのは、神倉みゆさんの「FLASH2004」。サイトでご本人の説明通り、「FLASHを触りたくなるようなFLASH(ムービー)」というコンセプトを掲げた作品で、第1部の締めくくりにはうってつけの作品でした。


[ PM4:00 休憩時間 ]

控え室でちょいと一呼吸置いていた所に神倉みゆさん登場。相変わらずの元気な笑顔でした。今度一緒に「猫の時間」に行きましょう。

先ほど述べた様に、場所柄もあってか、出だしはとても厳かな雰囲気だったんですが、第1部の製作者様方のお陰で、少しずつ緊張が解れてきていました。こうなったらもうこっちのものです。あとは力技でごり押しするだけです。


[ 第2部 ]

緊張が解けてきた空気をさらに加速させてくれたのがタカヒロウさんのゲームでした。ステージにタカヒロウさんをお招きしつつ、「モアイ回し」を実際にその場で長田社長がプレイをされていたんですが、始まった途端、本番前はあれほど気弱そうだったタカヒロウさんが一変。ものすごい流暢に、しかもはきはきとトークするではないですか。これには正直私も驚愕しました。

タカヒロウさんのゲームそのものの面白さとトークのテンポの良さが相まって、場の雰囲気は一気に和みモードに。続けて紹介された「マグウサギ」も単純かつ奥の深いゲームで、ステージにいる我々も一緒に見入ってしまうほどのクオリティでした。

そしていよいよFROGMANさんの登場。作品は「菅井君と家族石」。まずは1作目と2作目を連続で上映。やはりこの作品は非常にネタが洗練されていています。はちゃめちゃな舞台&人物の設定からして反則です。引き込まれない訳がないです。

2作品上映を終え、ここでFROGMANさんをステージ上にお招きしました。颯爽と歩いてこられるFROGMANさん、普通にナイスガイです。地元ではご老輩の中でとても浮いてらっしゃるらしいですが。そしてFROGMANさんがマイクを握り一言。

「どうもこんにちは。"蛙男商会"こと"FROGMAN"です。(低い声)」

次の瞬間、多数のお客さんが、ファーストコンタクト時の我々と同じようなリアクションをしていました。

ここからは怒涛の勢いで3本上映。出てくるキャラクターがもう無茶苦茶で素敵です。個人的には、フィリップ君のTシャツにプリントされている「パン寺」が非常にツボです。

そんな感じでFROGMANさんの作品を最後に上映は終了。最後に、今日の出演者様方に一人ずつ総評をお伺いしたところ、Macromediaの太田さん以外の出演者全員が、太田さんに向かって「8くれ」ネタで締めくくるというミラクル発生。

最後の最後で一丸となれた瞬間でした。


という感じで今回の「MATP 特別講座 大阪イベント」は無事終了。これは私個人的な見解ですが、今回のセミナーは、FLASHの製作技術そのものに触れるというより、FLASHに「触ってみたくなる」という、FLASHそのものの「楽しさ」を感じていただけたら良いなと思いながら司会をしておりました。ご来場頂いた皆様に、少しでもこの「楽しさ」を感じていただけたなら、私としてはとても幸いに思います。

こんな楽しいイベントに私をお呼びして頂いた主催の方々には大変感謝しております。またこういう楽しいイベントがあったら呼んでくださいね。



今年のクリスマスは、サンタさんが靴下の中にStudio8を忍ばせてくれる様に期待しています。

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